重要なポイント —
グラフト数・技術・回復期間
つむじの渦が決める施術計画
頭頂部は平らな面ではありません。それこそが、 生え際よりも難しい理由です。頭頂部の髪は螺旋状に生えているため、グラフトも 部位ごとに向きを変えながら植える必要があります。一律の角度で植えるとパッチのように 不自然になり、つむじの渦に沿って植えることで既存の髪に自然に溶け込みます。
頭頂部の施術が前頭部と異なる点はさらに2つあります。頭頂部は鏡で見るよりも実際には 広い範囲を占めているため、十分な密度を出すために必要なグラフト数は急速に増えていきます。 また、光は上から頭頂部に当たるため、前頭部であれば同じ密度でも目立たない頭皮が、 頭頂部では透けて見えやすくなります。
そのため、頭頂部の施術計画はまず移植部位ではなくドナー部位から検討します。40代で 頭頂部にドナーを使い切ってしまうと、50代で生え際の後退が進んだ際に残す髪がなくなって しまいます。そして頭頂部は、多くの場合その後も薄毛が広がり続ける部位です。
あなたの必要グラフト数を決める要因
| 要因 | 施術計画への影響 |
|---|---|
| つむじの渦の直径 | 渦が大きいほど、途切れのない密度に見せるためのグラフト数が増えます。 |
| 薄毛の進行度 | 産毛化した髪が残っていれば頭皮を覆えますが、完全に露出した頭頂部にはより多くのグラフトが必要です。 |
| 毛髪の太さ | 太い毛髪は1グラフトあたりの被覆力が高いため、同じ仕上がりでもグラフト数を抑えられます。 |
| 髪のくせ・カール | 同じ太さでも、直毛よりくせ毛・巻き毛の方が被覆力に優れています。 |
| ドナー部位の密度 | 上限を決める要因です。ドナー部位に余裕がなければ、頭頂部に回せるグラフトもありません。 |
| 年齢と進行状況 | 頭頂部の薄毛がまだ進行中の場合は、初回施術を控えめに計画するのが賢明です。 |
ドナー部位を評価する前に提示されたグラフト数は、 あくまで概算であり、確定した手術計画ではありません。 グラフト計算ツールではおおよその目安をご案内し、 Dr. Arslanが写真をもとに最終的な数値を確認します。
頭頂部の回復に時間がかかる理由
頭頂部の仕上がりは、前頭部よりも成熟に時間がかかります — 一般的には12ヶ月ではなく18ヶ月ほどです。経過のプロセス自体は同じですが、 頭頂部ではそのペースがゆっくりと進みます。
| 時期 | 起こること |
|---|---|
| 2〜4週目 | 移植した毛髪が抜け落ちますが、毛包は頭皮に残っています。 |
| 3〜4ヶ月目 | 新しい発毛が始まりますが、最終的な質感より細く薄い状態です。 |
| 6ヶ月目 | 密度が目に見えるようになりますが、最終的な仕上がりよりはまだ薄い状態です。 |
| 12〜14ヶ月目 | 仕上がりの大部分が確認できるようになります。 |
| 15〜18ヶ月目 | 最終的な毛髪の太さが安定します。頭頂部は通常、最も落ち着くのが遅い部位です。 |
6ヶ月目の時点で頭頂部の状態を判断してしまうことが、不必要な不安の最も多い原因です。 各段階で実際にどのような状態になるかは、 詳しい回復タイムラインをご覧ください。
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